横浜に散骨する

故人のゆかりの地などに遺骨を粉末状にしたものを撒く散骨は、新しい葬送方法として話題となっています。特に横浜では、海と生活との関わりが深く、横浜に長く住んでいる人ほど海への思い入れが強く、散骨を希望されることがあります。
ここでは、散骨について詳しく説明していきます。

散骨の問題点

散骨できる場所は山など、海以外にもあります。しかしその中でも海を強く希望される方が多いのは、思い出の場所であり生命の源である海に帰りたいという想いからくるものなのかもしれません。
ただ、この散骨には問題点もあり、散骨を考えるのであればこの問題点について考えておく必要があります。

遺族にとっては大切な遺骨。しかし、その遺骨を散骨される場所の近辺に居住する方達にとっては、他人の遺骨が撒かれることに抵抗を感じるなど、複雑な想いがあるのも事実です。
ならば「海での散骨であれば問題ないのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、横浜の海の場合、横浜を代表するような観光地であり、釣りを楽しむ人なども大勢いますので、問題がゼロとは言えません。

また、散骨は刑法190条の死体(遺骨)遺棄罪にあたるのではないかと、問題視されていました。これについては、非公式ではありますが、法務省から「節度をもって行うのであれば違法性はない」との見解が出されています。
この「節度をもって」という部分に明確な決まりはありませんが、個々人が周辺住民や環境へ配慮する必要があります。

散骨の方法と墓地の役割

散骨は個人で行うことも可能ですが、海岸での散骨は問題となるため、専門業者に依頼して、船を出し海岸や釣り場から離れた場所に粉にした遺骨を撒くことになります。
ただ、散骨できる場所はある程度決められているため、好きな場所に撒くということはできません。

散骨を希望される方の中には、お墓を持っていない、お墓を守っていくことが難しいという理由で、遺骨の全てを散骨したいと考えている方もいらっしゃいます。
しかし、お墓は先祖代々受け継がれていくもので、私たちだけではなく、私たちの子ども、孫、ひ孫へと繋がっていくもの。自分のルーツを知る大切な手がかりであり、お墓参りは今を生きる私たちの心の支えでもあります。お墓を持たないということは、この“繋がり”が希薄になってしまうこともありますので、散骨をする場合は親族とよく話し合ったうえで決定するようにしましょう。

故人のための散骨と遺族のための墓地

散骨をする方の多くは、遺骨の一部を散骨し、残った遺骨をお墓に納骨する方法を選ばれています。これは、遺族の方のお墓を代々受け継いでいきたいという気持ちと、海へ散骨してほしい故人の気持ちの両方を叶える葬送方法と言えます。
もし、生前から散骨を希望されるのであれば、遺族や家系のことも考えて、遺骨を分けて一部のみを散骨する方法を親族に相談してみてはいかがでしょうか。
故人、遺族が納得のいく葬送を執り行っていけるよう考えていきたいものです。



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