お彼岸の意味や由来とは?

春と秋に、年に2回訪れるお彼岸の意味や由来はご存知でしょうか?お彼岸の意味や由来を知ることで、お墓参りに行くときの心構えが変わるだけでなく、お彼岸を通して自分たちの心のあり方を見つめ直すきっかけにも繋がります。では、お彼岸とは本来どういうものなのでしょうか。

お彼岸の意味と由来

「彼の岸」は、理想の岸、向こう岸を意味していることは何となく知っているという人もいるかもしれません。俗にいうと、仏様のいる「あの世」のことです。

般若心経の正式名称である「般若波羅蜜多心経」にもある「波羅蜜」には、サンスクリット語で「彼岸に至る、到達する、完成する」という意味があります。仏様のいる覚り(さとり)の地である彼岸に至るまでには「六波羅蜜」という修行をしなくてはなりません。その修行期間が、この世に居ながらあの世に冥福の祈りや感謝の気持ちが通ずる日、春と秋に2回訪れるお彼岸なのです。

「六波羅蜜」とはどういう修行なの?

布施、持戒、忍辱(にんにく)、精進、禅定、智慧の6つの修業を一日にひとつ行い、これを成し遂げた者が七日目に理想の世界である彼岸に辿りつけるとされています。

・布施

布施とは、与えることをいいます。金銭や物質的なものだけではなく、知識を教える、温かい言葉をかける、優しく微笑む、何かの手伝いをする、よい行いを誉めることなども、布施にあたります。

これはあくまでも修行のひとつですので、見返りなどを期待してはなりません。受け取る側も、それ以上望むことや繰り返し与えられることを期待してはなりません。

・持戒

持戒は、戒めですから、決まりを持つこと、つつしむことを意味します。譲り合いの心を持ち、人間らしく、本分を忘れずに生きていくことをいいます。

・忍辱

忍辱は、悲しみや苦しみがあっても、物事の本質を間違えることなく、落ち込むことなく困難に耐えることをいいます。

・精進

精進は、励む、精を出すことです。よりわかりやすくいうと最善を尽くし、努力をすることです。たとえ素晴らしい結果が出たとしても、驕り昂ることなく、向上心を持ちながら継続することが大切です。

・禅定

禅定は、心を落ち着けること、動揺しない心を持つこといいます。どんな局面にあっても、その場の雰囲気に流されることなく、常に冷静であることを指します。

・智慧

智慧は、真理を見極めることです。智慧は、智識(知識)とは異なり、仏様の心を持って物事を考えることをいいます。正しい判断力を持ち、真実を見つめる力も必要で、知識だけではない、智慧の心を持つことが大切です。

六波羅蜜の修行を完成させる彼岸会(ひがんえ)

上記の六波羅蜜を修行する期間がお彼岸の期間、つまり彼岸会となります。お彼岸自体は仏教行事のひとつですので、個人でお墓参りをするだけではなく、お寺でも法要を行います。そのため、お寺によっては彼岸法要に参加したり、個別で彼岸法要を依頼したりする場合もあります。

法要に参加する場合、礼服を着ていくのがマナーではありますが、平服でも問題ありません。親類など家族と合わせる形で服を選びましょう。法要や供養でのお布施は、それぞれ3,000~1万円程度包みます(法要と御塔婆を依頼する場合は6,000~2万円程度)。

お寺との関係や地域によっても相場が異なりますので、あらかじめ確認しておいたほうが安心です。

お彼岸は故人を偲ぶだけではありません。六波羅蜜の修行を通して、いまを生きる私たちも心の安寧を得ることができます。六波羅蜜のすべてを行うことは難しいかもしれませんが、お彼岸の間はよりいっそう優しい気持ちでいることを心がけ、よいお彼岸を迎えられるように祈念いたしましょう。



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